子どもの交通安全
毎日の生活のなかには、いろいろな「キケン」が隠れています。
特に、道路を歩いたり、自転車に乗ったりするときは注意が必要です。
子どもたちが元気に、そして安全に過ごせるように、大人も一緒に交通ルールを見直してみましょう。
子どもの交通事故の特徴

全体の傾向
令和6年の子ども(中学生以下)の交通事故件数は、前年より減少しましたが、過去10年間で見ると前年に次いで2番目に多い件数となっています。
依然として深刻な状況が続いており、注意が必要です。
自転車事故が多数を占める
自転車乗用中の事故が全体の約67%と大きな割合を占めています。
市内でも自転車関連の事故は多く、特に小学生の事故が目立っている状況です。
発生の多い時期
月別に見ると、5月・6月に事故が多く発生しています。
新学年の生活に慣れ始めたタイミングで、注意力がゆるみやすいことが背景にあると考えられます。
時間帯は下校後が危険
時間帯では14時〜18時での発生が多く、特に16時〜18時に集中しています。
この時間帯は子どもたちが学校から帰宅したり、遊びや習いごとなどで行動が活発になる時間です。
学年・性別の傾向
小学校3〜4年生が最も多く、自転車に乗る機会が増えることで行動範囲が広がることが一因と考えられています。
また、男子の事故件数は女子の約2.5倍にのぼっており、特に男子の行動特性にも目を向ける必要があります。
令和6年の死亡事故
令和6年中の都内では、2名の尊い命が失われています。
いずれも16時〜18時の時間帯に発生した小学生の事故でした。
命を守るためにも、子ども自身の安全意識を高めるとともに、周囲の大人による見守りや声かけが大切です。
歩くときの約束
- 道路を渡るときは横断歩道を渡りましょう。
- 赤信号は渡らない、青信号でも左右をよく見て安全を確かめてから渡りましょう。
- 道路を横断中も、左右をよく見て、車や自転車が来ていないかを確かめましょう。
- 道路や車のそばでは、絶対に遊ばないようにしましょう。
- 道路には飛び出さないようにしましょう。
自転車に乗るときの約束
- 車道を走る時は左側を走りましょう。
- 歩道を走る時は歩く人が優先、車道側をゆっくり走りましょう。
- 交差点では信号と一時停止を守って、安全を確認しましょう。
- 暗くなったら、必ずライトをつけましょう。
- ヘルメットをしっかりかぶりましょう。
車に乗るときの約束
チャイルドシートの使用(道路交通法第71条の3第3項)
- 6歳未満の幼児には、チャイルドシートの使用が義務付けられています。
- 6歳以上でも備付けのシートベルトが安全に使用できるまでは、ジュニアシートを使用しましょう。
- 後部座席に装着しましょう。(助手席のエアバッグにより負傷する危険があります。)
- 国土交通省の安全基準を満たしたものを使用しましょう。
- 子どもの体型に合わせたものを使用しましょう。
車に乗るとき・降りるとき
- 乗るのは子どもが先、降りるのは大人が先
- 急にドアを開けない
- 降りるとき、道路や駐車場に飛び出さない
- 駐車場で遊ばない
- 駐車場ではひとりで行動しない
駐車場は死角が多いうえに、車の動きが不規則です。
駐車場では子どもから目を離さないでください。
プラスワン
アイコンタクト
運転手はあなたにきちんと気づいていますか?
車が止まったとしても、運転手が歩行者に気づいていなければ、とても危険です。
目を合わせることで、お互いに「渡っていいか」を確認できます。
すぐに渡らず、アイコンタクト! ぜひ、実践してください。
明るい服装に反射材
夜道や夕方は、運転手から歩行者や自転車がとても見えにくくなります。
特に黒や紺などの暗い服装だと、気づかれるのが直前になることも。
そんな時に効果的なのが、反射材と明るい服装のW対策です。
明るい色の服は遠くからでも目立ちやすく、反射材はライトに反応して光を返すことで、運転手に「ここに人がいる」と気づかせてくれます。
登下校や習い事、夜道を歩くときは、明るい服や光るグッズを選びましょう。
小さな工夫が、大きな安全につながります。
保護者の皆さんへ
子どもの交通安全には、ご家庭での指導が重要です。
お子さまが「ただいま」と無事に帰れるように、3つのチェックを実行してください。
3つのチェック
通学路や家の近くで危ない場所はどこかな?
お子さまと一緒に、普段通る道を歩いてみましょう。
子どもと同じ目線で見ることで、見通しの悪い場所や交通量の多い場所など、危険なポイントに気づきやすくなります。
「どこで止まる?」「どこを見て確認する?」など、どうやって通行すれば安全かを具体的に教えてあげることが大切です。
自転車のルールを守って乗れているかな?
お子さまが自転車に乗り始めたら、これまで以上に注意が必要です。
子どもが被害にあうだけでなく、子ども自身がルールを守らずに事故を起こしてしまうケースも少なくありません。
「信号を守る」「飛び出さない」など、交通ルールやマナーを丁寧に教え、安全に乗れるよう見守ってあげましょう。
自分(保護者)は交通ルールを守っているかな?
横断歩道以外を無理に渡っていませんか?
赤信号で立ち止まるお子さまの隣で、大人が渡っていませんか?
お子さまの手を握りながら、視線はスマホを見ていませんか?
子どもは、言葉よりも大人の背中を見ています。
「自分は大丈夫」と思っているその行動が、子どもの“正解”になってしまうかもしれません。
子どもの命を守るうえで大切なのは、大人が交通ルールを守ること。
今日からもう一度、自分の行動を見つめ直してみませんか?
地域の皆さんへ
子どもたちの見守りをお願いします
子どもたちは日々、通学や遊びなどで地域の中を歩いています。
まだ判断力や注意力が未熟なため、思わぬ行動をとってしまうこともあります。
ぜひ、通学路や公園、交差点などで子どもたちを見かけたときは、
あたたかい目で見守り、危険な場面ではそっと注意していただけると幸いです。
特に、登下校の時間帯や薄暗くなる夕方は事故が起きやすい時間です。
「ちょっと気にかけるだけ」で、子どもたちの安全につながります。
地域の皆さんのやさしさが、子どもたちの安心と笑顔を守ります。
どうか引き続き、ご協力をよろしくお願いいたします。
スクールガードを募集しています
子どもたちの安全を守る活動にご協力いただける方を募集しています。
通学路での見守りや声かけなど、無理のない範囲でご参加いただけます。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
リンク集
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
まちづくり部都市基盤課交通対策係
〒207-8585 東京都東大和市中央3-930
電話:042-563-2111(内線:1256) ファクス:042-563-5930
まちづくり部都市基盤課交通対策係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。