5種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ) ≪第1期≫

  • ツイッターでツイート(外部リンク・新しいウィンドウで開きます)
  • フェイスブックでシェア(外部リンク・新しいウィンドウで開きます)
  • ラインでシェア(外部リンク・新しいウィンドウで開きます)

ページ番号1003170  更新日 2024年5月31日

印刷大きな文字で印刷

5種混合ワクチン

5種混合ワクチンは、4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチンにヒブ(Hib)ワクチンの成分を加えたものです。令和6年4月1日から定期接種で接種することになりました。

※令和6年3月31日以前にすでに4種混合・ヒブワクチンの接種を開始した方は、原則そのまま4種混合・ヒブワクチンで接種完了してください。

公費対象の接種期間

生後2か月~7歳6か月になる前日

接種回数と標準的な接種期間

 合計で第1期に4回接種するワクチンです。このワクチンの第2期として『2種混合(ジフテリア・破傷風)ワクチン』があります。

 

  • 第1期初回(3回接種):生後2か月~7か月未満までに3回接種(20日~56日の間隔で3回接種)
  • 第1期追加(1回接種):初回接種(3回)終了後、6か月~18か月の間

実施場所

指定の予防接種実施医療機関

※実施時間や予約等については各医療機関にお問い合わせください。

病気の説明

【 1:ジフテリア 】

 ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。1981年から三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)ワクチンが、2012年からはこれにポリオを加えた四種混合ワクチンが導入され、現在では患者発生数は年間0~1名程度です。しかし、ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ない保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病から2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。

 

【 2:百日せき 】

 百日せき菌の飛沫感染で起こります。1948年に百日せきワクチンの接種が始まって以来、発生数は減少していましたが、近年、成人での発生が増加しており、乳幼児への感染が危ぶまれています。百日せきは、普通の風邪のような症状ではじまり、続いてせきがひどくなり、顔が真っ赤になり連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音がでます。熱は通常でません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなり(チアノーゼ)けいれんが起こることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こします。乳児では命を落とすこともあります。

 

【 3:破傷風 】

 破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が、傷口から人の体内に入ることによって感染します。菌が体内で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、治療が遅れると死に至ることもあります。患者の半数は本人や周りの人では気が付かない程度の軽い刺し傷が原因です。土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。また、お母さんが抵抗力(免疫)をもっていれば、出産時に新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。

 

【 4:ポリオ(急性灰白隨炎) 】

 「小児まひ」と呼ばれ、日本でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在は予防接種の効果により国内での自然感染は報告されていません。しかし、2005年には、一旦は野生ポリオウイルスによる発症者の報告がなくなったインドネシアにおいて再びポリオが流行するという事態が生じました。現在でもインド、アフリカなど南西アジアやアフリカ諸国でポリオが発生しています。ポリオウイルスに感染しても、症状が出ない場合も多く、ポリオが発生している国で感染したことに気づかないまま帰国(入国)してしまう可能性があります。中国など他の地域でも、他国でポリオに感染し、入国したことにより発生したという報告もあり、日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性は否定できません。ポリオウイルスは人から人へ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口から入り、のど、または腸で増殖します。このウイルスは4~35日間(平均15日間)腸の中で増えると言われています。しかし、ほとんどの場合は症状が出ず、一生の抵抗力(免疫)を得られますが、症状が出る場合、ウイルスが血液を介し、脳、脊髄へ感染し、麻痺を起こすことがあります。ポリオウイルスに感染すると100人中5~10人は、風邪と同様の症状があり発熱、続いて頭痛、嘔吐があらわれます。また、感染した人の中で約1千人~2千人に1人の割合で手足に麻痺を起すことがあります。一部の人には、その麻痺が永久に残ります。麻痺状態が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。

 

【 5:ヒブ(Hib) 】

 インフルエンザ菌b型をヒブ(Hib)と呼びます。ヒブは、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの他、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症を起こす乳幼児の重篤な病原細菌です。ヒブは、細菌性髄膜炎を起こす原因の半分以上を占め、冬に流行するインフルエンザの原因であるインフルエンザウイルスとは全く別のものです。ヒブによる髄膜炎は、2010年以前は、5歳未満人口10万人あたり7.1~8.3人とされ、年間400人が発症し、約11%が予後不良と推定されていました。また、生後4か月~1歳までの乳児が過半数を占めていました。

※髄膜炎とは、身体の最も大切な部分ともいえる脳や脊髄を包んでいる髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気のことです。髄膜炎には、細菌が原因の細菌性髄膜炎と細菌以外(ウイルス等)が原因の無菌性髄膜炎があります。細菌性髄膜炎は、治療後の経過が悪く、後遺症が残ったり死亡したりすることがあります。細菌性髄膜炎の初期症状は発熱や嘔吐、不機嫌、けいれん等で風邪などの他の病気の症状と似ているため、早い段階で診断することが、とても難しい病気です。

飛沫感染:ウイルスや細菌が、せきやくしゃみなどにより、細かい唾液や気道分泌物につつまれて空気中に飛び出し、約1~2mの範囲で人に感染させることです。

副反応

頻度や程度に差はありますが、注射部位の疼痛・発赤・腫脹(はれ)・硬結(しこり)などの局所反応が主で、接種のあと3日後までに認められ、その他発熱、下痢、まれに発疹や嘔吐等が認められています。硬結(しこり)は少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあり、特に過敏なお子さんで肘をこえて上腕全体が腫れることがまれにあります。稀にショックなどアレルギー反応を起こすこともあります。重い副反応はなくても機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどは医師に相談してください。

参考

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)

このページに関するお問い合わせ

健幸いきいき部健康推進課予防係
〒207-0015 東京都東大和市中央3-918-1
電話:042-565-5211 ファクス:042-561-0711
健幸いきいき部健康推進課予防係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。