ヒブ(Hib)感染症
ヒブ(Hib)ワクチンは5種混合ワクチンとして接種できるようになりました(令和6年4月1日~)
5種混合ワクチンは、4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)ワクチンにヒブ(Hib)ワクチンの成分を加えたものです。
令和6年4月1日から5種混合ワクチンも定期接種として接種できるようになりました。
令和6年3月31日以前に、4種混合ワクチン・ヒブ(Hib)ワクチンの接種を開始をされていた方は、原則そのまま4種混合ワクチン・ヒブ(Hib)ワクチンで接種完了してください。
公費対象の接種期間
生後2か月~5歳の誕生日の前日
接種回数と標準的な接種期間
【接種回数】
ヒブ(Hib)ワクチンは、接種開始月齢等によって、合計接種回数が異なります。
- 生後2か月~7か月になる前日までに開始⇒合計で4回接種(標準的な接種期間)
- 初回接種(3回接種):27日から56日の間隔で3回接種 ※ただし、2回目・3回目の接種は、生後12か月に至るまでに行うこと。
- 追加接種(1回接種):初回接種終了後、7か月~13か月までの間隔をおいて1回接種
- 生後7か月~12か月になる前日までに開始⇒合計で3回接種
- 初回接種(2回接種):27日から56日の間隔で2回接種 ※ただし、2回目の接種は、生後12か月に至るまでに行うこと。
- 追加接種(1回接種):初回接種終了後、7か月~13か月までの間隔をおいて1回接種
- 1歳~5歳の誕生日の前日までに開始⇒合計で1回接種(追加接種なし)
実施場所
指定の予防接種実施医療機関
※実施時間や予約等については各医療機関にお問い合わせください。
病気の説明(ヒブと乳幼児の細菌性髄膜炎)
インフルエンザ菌b型をヒブ(Hib)と呼びます。ヒブは、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの他、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症を起こす乳幼児の重篤な病原細菌です。ヒブは、細菌性髄膜炎を起こす原因の半分以上を占め、冬に流行するインフルエンザの原因である「インフルエンザウイルス」とは全く別のものです。ヒブによる髄膜炎は、2010年以前は、5歳未満人口10万人あたり7.1~8.3人とされ、年間400人が発症し、約11%が予後不良と推定されていました。生後4か月~1歳までの乳児が過半数を占めていました。
※髄膜炎
身体の最も大切な部分ともいえる脳や脊髄を包んでいる膜を髄膜といいます。この髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気を「髄膜炎」といいます。髄膜炎には、細菌が原因の「細菌性髄膜炎」と細菌以外(ウイルス等)が原因の「無菌性髄膜炎」がありますが、「細菌性髄膜炎」は、治療後の経過が悪く、後遺症が残ったり死亡したりすることがあります。「細菌性髄膜炎」の初期症状は、発熱や嘔吐、不機嫌、けいれん等で、風邪などの他の病気の症状と似ているため、早い段階で診断することが、とても難しい病気です。
ヒブ(Hib)感染症ワクチン
インフルエンザ菌は7種類に分類されますが、重症例は主にb型のため、ワクチンとしてこのb型が使われています。このワクチンは世界的に広く使われていますが、わが国でも平成20年12月に接種できるようになりました。欧米ではワクチン導入後、ヒブ重症感染症は劇的に減少しました。WHOは1998年乳幼児への定期接種を強く勧告し、世界110か国以上で導入され、その効果は高く評価されています。
副反応
副反応としては、局所反応が中心で発赤(赤み)44.2%、腫脹(はれ)18.7%、硬結(しこり)17.8%、疼痛5.6%、全身反応は発熱2.5%、不機嫌14.7%、食欲不振8.7%などが認められています。副反応のほとんどは接種後2日後までに発現して、その後3日以内には処置を必要としなくなっています。
参考
予防接種の注意事項について、下記のリンク先をご確認ください。
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このページに関するお問い合わせ
健幸いきいき部健康推進課予防係
〒207-0015 東京都東大和市中央3-918-1
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