ナラ枯れ被害の現状と今後について
市内にナラ枯れ被害が発生しています
ナラ枯れとは?
カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介する、ナラ菌という菌類の一種が引き起こす木の伝染病のことをいいます。
ナラ菌が水の通り道を使って樹木全体に広がり細胞が害されると、道管が目詰まりし通水障害を起こします。その結果、感染した樹木は枯死に至ります。
また、侵入した「カシノナガキクイムシ」の幼虫は樹木の中で生育され、羽化後すぐに飛び立ち新しい樹木に潜り込みます。
そのため、感染した樹木を適切に防除しない場合、枯死した木から翌年ナラ菌が持ち出され被害が広がってしまいます。
カシノナガキクイムシ
体長 4.5~5.0mm
感染し枯死した樹木の様子(撮影:令和2年夏)


カシノナガキクイムシが樹木に侵入した痕跡


「フロス」と呼ばれる木くずが、周辺に落ちています。
現状とこれからの方針について
現状について
狭山緑地・野火止緑地を中心とした公園・緑地では、令和2年度から継続して、ナラ枯れ被害への対策(剪定・伐採・薬剤による防除など)を行ってきました。
狭山緑地で毎年実施しているナラ枯れ被害調査結果では、令和7年度にナラ枯れ被害が確認された樹木は67本でした。これは、もっとも多くの被害が出た令和5年度の本数と比べると、およそ4分の1まで減っております。このように、市内のナラ枯れ被害が少しずつ収まってきていることがわかります。
今後の方針について
ナラ枯れ被害の発生により、多くの樹木を伐採・剪定した結果、狭山緑地や野火止緑地では、これまで確認できなかった動植物が自生するなど、自然環境や動植物の種類に変化が見られるようになっています。
今後、今回のナラ枯れ被害を森が再生・更新する機会ととらえて、豊かな自然環境を育むことを目的としたガイドラインを作成し、より魅力的で身近に感じられる自然環境づくりに取り組んでまいります。
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