ホタルの里づくり
「ホタルの里」のはじまり
ホタルの里づくり事業は、平成4年度にホタルの幼虫を600匹譲り受け、市役所で試験的に飼育を実施したところから始まります。
翌年度、野火止用水清流が復活したこと、市民から要望があったことを受け、野火止用水にてホタルの里づくり事業が本格的に開始されました。
飼育及び維持管理はシルバー人材センターに委託し、水槽を利用した増殖飼育と、屋外で羽化産卵させる準自然飼育を平行して実施しています。
種類はヘイケボタルのみ飼育しています。
最盛期は1日40匹~50匹ほど淡い光を放っていましたが、近年の飼育環境の悪化を受け、現在では観賞できることは稀です。
令和5年度については、幼虫が育たず放流ができなかったため、野火止用水においてホタルを観賞することはできません。
ホタルの里(野火止用水)での作業
主に次のような作業をして、ホタルの生息環境が良くなるように管理をしています。

- 水路の清掃
繁殖した藻の清掃。捨てられたごみの処分。菖蒲・セキショウなど植物の剪定。落ち葉などの清掃。水路内の下草刈り。 - 緑地帯の管理
下草刈り。樹木の剪定。 - 落ち葉処理
枯葉を集めてたい肥作り。
野火止用水が子どもたちにとって身近な自然として親しまれていることは、喜ばしい反面、遊びの中で、木片・石の投げ入れ、せきをはずす、レンガの持ち去りやカワニナ飼育箱のいたずらなど、「ホタルの成育」という面では、困ることが多々あります。悩ましいところです。
野火止用水のヘイケボタルの一年間
ホタルの卵
ホタルの里では、5月中旬ごろから6月位まで、成虫が交尾して卵を産みます。卵は、コケや水辺の植物の上に産みます。
幼虫の成長
卵は、約20日でふ化します。体長は約1.8ミリ位ですぐに水に入ります。
餌は、カワニナ、ヒラマキガイ、モノアラガイを与えています。他にタニシ、サカマキガイやミズマイマイなどを食べます。
脱皮を4回繰り返し、次第に大きくなります。成虫になるまで、約9か月間水中で生活をします。幼虫期でも光を放ちます。
上陸してサナギへ
3月下旬頃には、15ミリから20ミリ位の大きさになり、上陸して土繭の中でサナギとなります。
上陸してから成虫になるまで約40~50日間かかります。
成虫となり淡い光を放ちます
サナギで1回脱皮をして羽化します。
成虫は水しか飲まないので、10日間ほどでその一生を終えます。この間に雄雌共に淡い光を放ち、交尾をして雌は卵を産みます。


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