東大和のトウキョウサンショウウオ

  • ツイッターでツイート(外部リンク・新しいウィンドウで開きます)
  • フェイスブックでシェア(外部リンク・新しいウィンドウで開きます)
  • ラインでシェア(外部リンク・新しいウィンドウで開きます)

ページ番号1002379  更新日 2022年10月21日

印刷大きな文字で印刷

トウキョウサンショウウオをご存知ですか?

トウキョウサンショウウオとは、環境省と東京都の絶滅危惧種に指定されている両生類です。
オオサンショウウオとは違って全長は8~13cm程度で、尾は左右に平たく、オスよりメスの方が大きいです。
山間の水田や湧き水の溜まった水溜りと、周囲の林床が繁殖や生活の場所です。
市内で産卵と生息が確認できているのは、狭山丘陵のとある場所のみとなっています。

子どもから大人になるまで

産卵からふ化

写真:サンショウウオの卵のう

産卵は2~3月頃に、ふたつで一対の卵のうを水中の枯れ枝などに産み付けます。形はクロワッサンの様に丸くゼリー状で、一対の卵のうに60~100個ほどの卵が入っています。産卵からふ化までは3~4週間ほどです。

幼生期

写真:サンショウウオの幼生

幼生の全長は1.3cmほどです。食欲旺盛で生きているもので口に入るものは何でも食べ、また共食いを頻繁にします。幼生期間は3、4か月ほどで両足がはえ、全長が4cmぐらいになると変態が始まります。

変態から成体期

写真:サンショウウオの成体

夏~秋頃までには変態が完了します。エラ呼吸から肺呼吸になり上陸し、性成熟まで3~5年陸上で生活します。
10cm弱ほどで性成熟し、繁殖に参加するようになり、水場へ移動します。成体のエサはミミズや小さな虫などです。行動範囲は産卵場所から100~300mぐらいといわれています。夜間の暗い時間帯に活動し、昼間は泥の中や落ち葉の下に隠れています。越冬は土の中で過ごし、自然環境下では10才以上の個体も珍しくないようです。

東大和市の保護活動

市の保護活動は、1992(平成4)年、卵のう数が減っているのを確認した市が、一部卵のうを持ち帰り人工ふ化を試みたところからスタートします。
1995(平成7)年には生息場所の造成工事を行い、生息環境の整備を行いました。
その後、産卵される卵のう数が増えたことから、一定の定着化が進んだと考えています。
現在も、毎年春に産卵された卵のうを一部持ち帰り、陸上生活が出来るようになるまで飼育したあと、産卵場所に返す活動をしています。
また近年は、市内の小学校でも飼育し、一緒に保護活動に取り組んでいただいています。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)

このページに関するお問い合わせ

市民環境部環境対策課環境公害係
〒207-8585 東京都東大和市中央3-930
電話:042-563-2111(内線:1248) ファクス:042-563-5931
市民環境部環境対策課環境公害係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。