気持ちよく挨拶をしよう~スポーツから学ぶこと~

 以前、東大和市の小学校で講師として課外授業を行ったとき、5・6年生に「学校以外でスポーツをしている人はいますか」と聞いたところ多くの生徒が手を上げました。素晴らしいことだと思います。そこで「コーチや先輩に大きな声でご挨拶をしている人いますか」と聞いたところほぼ全員が「はい! 」と大きな声で手を上げました。更に聞いてみました。「では、同じようなご挨拶をお父さんやお母さん、近所の方にしてますか」。今度は誰も手を上げませんでした。
 スポーツ界の規律や挨拶はスポーツのためだけのものなのでしょうか。最近元プロスポーツ選手のタレントが空手の大会に出場するテレビ番組を見ました。好成績だったのですが、試合中に礼が出来ず注意を受けたシーンが複数回ありました。元プロスポーツ選手でも礼が出来ない。残念なことです。
 子どもの指導に関わる大人たちには責任があると思います。スポーツの技術だけではなく、そこから何を学んでもらいたいのか。指導者は、子どもたちがスポーツから学んでほしいものを考えて指導をするべきではないでしょうか。
 そんな中でも、日本人は、サッカーワールドカップの時にサポーターがゴミを拾って持ち帰ったことや、陸上選手や水泳選手がゴール後に競技コースに向かって大きく頭を下げることなど、マナーの良さや、礼を尽くした挨拶が世界中で称賛されています。
 いま、日本は東京2020オリンピック・パラリンピ ック競技大会に向けて盛り上がっています。多くの国から多くの人々が東京に集まります。私たちは、外国の方に日本人の何を伝えることが出来るのでしょうか。礼儀や挨拶といった、日本の美しい文化をぜひ感じ取ってもらいたいと思います。
 挨拶を通じ、スポーツを舞台とした交流ができることに多くの期待と少しの不安を感じつつ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を楽しみにしたいと思います。
(市民記者 大隈広貴)