希望ある未来

  6月の市民記者レポートでも紹介されていた「中学生の意見発表」を聞きにハミングホールへ行ってきた。毎年楽しみにしている市内イベントのひとつだ。
 今年のテーマは「地域の繋がりをとおして、助けあい尊重しあえる社会をつくる」。大人が考えても難しいこの課題に、中学生たちはどんな切り口で挑むのか、わくわくしながら会場へ向かった。
 市内5つの中学校の生徒が、第一中学校から順に意見発表を行った。各校の発表内容は、学校や地域で実施している「あいさつ運動」「ボランティア活動」などの取組みの紹介と、活動を通して感じた「喜びや大切さ」。また、「勇気を出して声をかけよう」や「選挙へ関心を持とう」と呼びかける提案型の発表もあり、なかなか興味深い内容だった。
 さらに感心するのがその発表手法だ。パソコンで編集したスライドを効果的に使ってわかりやすく説明するのはもちろん、スライドに生徒会のキャラクターがアニメーションで登場して語り掛け合う制作技術の高さには驚いた。また寸劇を取り入れて会場をクスリと笑わせてくれるのも嬉しい演出。単に意見を発表するだけではなく、聞き手の心に届くよう工夫されたプレゼンテーション力と、大きな会場で堂々と発表する度胸に頭が下がる。頼もしい中学生の活躍を肌で感じて元気をもらった。
 また、発表とは別に、このイベントの特筆すべき点は、中学生が実行委員となり企画から運営まで主体的に関わっていることだ。大人にお膳立てされた舞台では得られない経験を、身をもって味わうことで、実行委員にも発表者にも価値のある財産になるだろう。
 私たちの街を私たちの手で良くしていこうという志。その意識をもって活動し、その体験を発表することでさらに意識が高まる。そんな中学生が毎年40~50人も誕生している。彼らがやがてこの東大和を、日本を、世界を担っていくのだと思うと、明るい未来が楽しみだ。
(市民記者 市村和美)