対象者

生後3か月~7歳6か月未満

接種回数・方法

 4回

   

<他のポリオワクチンを接種している場合の接種スケジュール>

基本的にはポリオワクチン(生・不活化)を合わせて、4回になるように接種します。

※最初の3回を初回接種、4回目の接種を追加接種(初回接種3回目終了後、12~18か月を経過したあと)として考えます。

(1)生ポリオワクチンを1回も接種していない場合

       不活化ポリオワクチン  4回

(2)生ポリオワクチンを1回接種している場合

       不活化ポリオワクチン  3回

(3)生ポリオワクチンを2回接種している場合

       接種する必要はありません。

(4)任意の不活化ポリオワクチンを1~4回接種している場合

       合計4回になるよう、不足回数 

 

<スケジュールどおり接種できなかったとき>

(1)スケジュールどおりに受けていないときでも、はじめからやり直すことはせず、規定の回数を超えないようにしてください。

(2)1回目、2回目、3回目それぞれの間隔が56日を越えても、規定回数を接種し、初回接種を終了したものとなります。

(3)初回接種(3回目)終了後、18か月以上経過した場合、速やかに追加接種を実施してください。

 

 ※回数が多いので、接種もれに注意しましょう。

   確実に免疫をつくるためには、決められた回数の接種を受けることが大切です。

実施場所

指定の予防接種実施医療機関

※実施時間や予約等については各医療機関にお問い合わせください。

病気の説明 

「小児まひ」と呼ばれ、日本でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在は予防接種の効果により国内での自然感染は報告されていません。しかし、2005年には、一旦は野生ポリオウイルスによる発症者の報告がなくなったインドネシアにおいて再びポリオが流行するという事態が生じました。現在でもインド、アフリカなど南西アジアやアフリカ諸国でポリオが発生しています。ポリオウイルスに感染しても、症状が出ない場合も多く、ポリオが発生している国で感染したことに気づかないまま帰国(入国)してしまう可能性があります。中国など他の地域でもポリオに感染し、入国したことにより発生したという報告もあり、日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性は否定できません。

 ポリオウイルスは人から人へ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口から入り、のど、または腸で増殖します。このウイルスは35日間(平均15日間)腸の中で増えると言われています。しかし、ほとんどの場合は症状が出ず、一生の抵抗力(免疫)を得られますが、症状が出る場合、ウイルスが血液を介し、脳、脊髄へ感染し、麻痺を起こすことがあります。

ポリオウイルスに感染すると100人中5~10人は、風邪と同様の症状があり発熱、続いて頭痛、嘔吐があらわれます。

また、感染した人の中で約1千人~2千人に1人の割合で手足に麻痺を起すことがあります。一部の人には、その麻痺が永久に残ります。麻痺状態が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。

不活化ポリオワクチン 

 ポリオウイルスを不活化し、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性を無くしてつくったものです。

 このワクチンは製造過程において、ウシの成分(米国、カナダ及びオーストラリア産のウシ血液成分)が使用されていますが、その後の精製工程を経て、製品化されています。また、このワクチンはすでに世界86か国で使用されており、1993年1月から2011年6月までで2.7億回接種分以上が販売されていますが、このワクチンの接種が原因で、TSE(伝達性海綿状脳症)にかかったという報告はありません。このことから、理論上のリスクは否定できないものの、このワクチンを接種された人がTSEにかかる危険性はほとんどないものと考えられます。

 

 ポリオとポリオワクチンの基礎知識(厚生労働省ホームページ)

副反応

  ワクチンに使用されているウイルスは不活化されているため安全です。副反応は、注射部位の疼痛・発赤・腫脹(はれ)・硬結(しこり)などの局所反応が主で、頻度に程度の差はありますが、接種のあと7日間に約86%認められ、その他発熱等が認められています。硬結(しこり)は少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあり、特に過敏なお子さんで肘をこえて上腕全体が腫れることがまれにあります。稀にショックなどアレルギー反応を起こすこともあります。重い副反応はなくても機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどは医師に相談してください。

 

参考

子どもの定期予防接種