現状と課題

  •  道路・交通施設は、市民の生活を支える基本的な都市機能を担っています。
     
     幹線道路は、都市構造上の骨格となる上、ライフライン施設の整備空間、都市景観形成の要素、災害時における避難路や延焼遮断帯などの機能を持つことから、計画的な整備が必要となっています。また、生活道路についても、地域での市民生活の充実を図るため、安全で快適なものとして整備することが必要です。
     
  •  市内道路網の骨格となる都市計画道路の整備率は、平成13年度末で約65%であり、引き続き計画的な整備が求められています。
     
     平成9年度に実施した土地利用現況調査によると、多摩湖を除いた市街地の道路率は約16%で、多摩の都市部の平均14.7%を上回る水準となっています。また、土地区画整理事業で計画的なまちづくりが進められた地区では約20%となっています。しかしながら、道路整備の状況には地域差があり、幅員の狭い道路が多く防災面で支障がある地区については、生活道路の整備が求められています。
     
  •  すべての人が地域で自立して社会参加ができるようにするためには、高齢者、障害者が円滑に利用できるよう公共施設等の整備を図る必要があります。建築物、道路など個々の施設のバリアフリー化は徐々に進みつつありますが、さらに地域全体へ広げて行くことが必要です。
     
    ■市街化区域の道路率の推移■
    表1:市街化区域の道路率の推移
    資料:東京都都市計画局「東京の土地利用」
     
  •  交通については、従来は増大する自動車交通需要への対応が主でありましたが、最近では人間優先、地球環境保全に配慮した取り組みが求められています。
     
  •  上北台駅等で駅前広場の整備が進み、バス、タクシーとの連携も深まり、利用者の利便性が向上しています。あわせて駐輪場の整備も図られてきましたが、モノレールの利用者の増加に伴い、駐輪需要がさらに増大しています。
     
     商店街及び大型店周辺では、迷惑駐輪・駐車が発生しており、環境保全、防災、景観上からも相応の駐車場等の確保が必要となっています。
     
  •  多摩モノレールが開業し、市の西部地域から立川方面への利便性は向上したものの、依然として市内の交通利便性は十分とはいえない状況にあります。そこで交通空白不便地域の解消、地域福祉の充実(モビリティの確保)、環境への負荷の低減といった面から、コミュニティバス(平成15年2月導入)をはじめとする公共交通機関のさらなる充実が求められています。
     
  •  市内における人身事故の発生件数は、増加傾向にあります。高齢者や障害者の社会参加を促すためにも、すべての人が安全に通行できる歩行空間の整備と、交通安全対策の充実が望まれています。
     
    ■多摩モノレール駅別1日平均乗降客数の推移■
    表2:多摩モノレール駅別1日平均乗降客数の推移
    注)各駅の乗車人数と降車人数の合計
    資料:多摩都市モノレール株式会社
      
第二次基本計画の「主な事業」の達成状況
事業名 事業概要 達成状況 第三次計画での扱い
都市計画道路22号線の整備 清水四・五丁目の未整備区間 達成
都市計画道路17号線の整備 都市計画道路30号線から富士見通りまでの区間 達成
都市計画道路26号線の整備 青梅街道から南街一丁目までの区間 着手 継続
都市計画道路20号線の整備 市道11号線から武蔵村山市境までの区間 着手 継続
市道518号線の整備 青梅街道から東部土地区画整理地区までの区間 着手 継続
市道11号線の整備 新青梅街道から都市計画道路20号線までの区間 着手 継続
地域幹線道路の整備 地域交通の円滑化、防災性の向上、歩行空間の確保を図るための計画的な整備 着手 継続
地域一般道路の整備 地域交通の円滑化などを図るための一般道路や狭あい道路の計画的な整備 着手 継続
  

基本目標

  1. 幹線道路の整備促進を図ります。あわせて、生活道路の中でも、都市防災や交通安全面から重要である地域道路の計画的な整備に取り組みます。
      
    また、高齢者や障害者をはじめとする、すべての人が安全に通行できる歩行空間の整備に努めます。
     
  2. 駐輪場及び路外駐車場の整備等の検討を進めます。また、利用者への協力依頼や規制・誘導手法により、需要の抑制を図ります。
     
  3. 公共交通機関の充実のため、コミュニティバスの取り組みなどを進めます。
     
  4. 交通規制と道路整備を組み合わせた交通安全対策の推進や交通安全思想の普及に努めます。 

施策の方向

  1. 道路の整備
     
     地域の住環境の向上を図るため、道路の機能分担を明確にし、その地域の土地利用との整合を図っていく必要があります。
     
     このため、都市の骨格を形成する重要な道路であり、生活道路への通過交通の流入を防止する役割も担っている都市計画道路については、計画的な整備に努めます。
     
     また、生活の中心となる地域道路については、平成元年に策定した「地域道路計画」の検証を行い、地域の特性に合った整備を推進します。
     
     さらに、都市計画道路や公共性の高い地区では、すべての人が安全に通行できる歩行空間の整備に努め、バリアフリー歩行空間のネットワーク化をめざします。
     
  2. 駐輪場・駐車場の整備
     
     モラルの向上に向けた啓発活動とともに、駐輪場の整備を進めます。あわせて、大型商店や商店街などに、自転車置場の設置を指導し、歩行空間の確保に努めます。
     
     また、迷惑駐車は、交通事故の誘発や住環境悪化の要因になります。このため、駅周辺や商店街では路外駐車場確保の検討や、集合住宅等では需要量に見合う駐車場の確保を促します。
     
  3. 公共交通サービスの充実
     
     市内での移動を円滑に行えるよう、鉄道、モノレール、路線バスやコミュニティバス等公共交通機関の充実に努めます。
     
     また、大気汚染を低減し地球環境を保全するため、公共交通機関の利用や低公害車の普及について、市民への啓発を図ります。
     
  4. 交通安全対策の推進
     
     生活道路の安全性を確保するため、地域道路の整備を推進するとともに、通過交通を抑制する方策を検討します。
     
     また、道路反射鏡、交差点ブロック等の設置を推進し、交通安全施設の充実を図ります。
     
     さらに、交通事故の防止を図るため、交通安全教室や運転者講習会を充実します。あわせて、市報などを通して交通安全思想の普及・啓発に努めます。 

施策の体系

 道路・交通の整備

道路の整備
  都市計画道路の整備
  地域道路の整備
  バリアフリー化の推進

駐輪場・駐車場の整備
  駅周辺の駐輪場の整備
  路外駐車場確保の検討

公共交通サービスの充実
  コミュニティバスの運行

交通安全対策の推進
  交通安全に配慮した道路整備
  交通安全思想の普及 

主な事業(道路・交通の整備)

事業名 事業概要 前期
(平成15年度~19年度)
後期
(平成20年度~24年度)
都市計画道路26号線の整備 青梅街道から向原六丁目までの区間 用地買収、整備  
都市計画道路20号線の整備 武蔵村山市境から市道11号線までの区間の整備、それ以東の区間の用地買収 用地買収、整備 用地買収
地域幹線道路の整備 市内全域の主要な生活道路を改修 改修 改修
地域一般道路の整備 市内全域の一般生活道路を改修 改修 改修