現状と課題

  •  次代を担う子どもたちが心身ともに健やかに成長することは、すべての人の願いです。
     
     しかし、女性の社会進出や晩婚化等による未婚率の上昇で、出生数は年々減少しており、国全体の少子化は確実に進行しています。
     
     女性が一生の間に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、平成10年には、国が1.38、東京都が1.06と史上最低を更新しており、本市においても、平成10年が1.26、平成13年には1.36と多少回復してはいるものの、依然少子化傾向が続くものと予想されます。 
    ■東大和市の合計特殊出生率の推移■
    表:東大和市の合計特殊出生率の推移
     少子高齢化は人口構成にアンバランスを生じさせることから、将来の経済社会や社会保障制度に多大な影響を与えるだけでなく、子ども自身の育ち方にも影響を与えることが心配されています。
     
     また、家庭は児童健全育成の原点といわれる一方で、子育てに不安をもつ母親の増加や共働き家庭・ひとり親家庭の増加に加え、都市化・核家族化等により、親族や近隣からの援助が得にくくなるなど、地域社会における子育て機能の著しい低下が危惧されています。
     
     このようなことから、すべての子どもが健やかに成長できるよう、家庭・地域・行政が連携して子育て機能を高めるためのシステムづくりや場の提供が重要となっています。
     
  •  少子化の一方で、女性の社会進出や社会構造の変化により、都市部の保育需要はさらに高まるものと思われることから、今後も多様な保育サービスの実施が必要となります。また、これからの保育園は、育児と仕事の両立支援だけでなく、子育てに不安をもつ地域の子育て家庭に対する支援拡充が課題となっています。
     
  •  子育ての主体となる家庭では、母親等の育児における心身の負担増や地域からの孤立化、さらに、それらを背景とした児童虐待の発生等、子どもの育つ環境に多くの問題が生じてきています。このようなことから、子育てに関する総合的な相談や事業を実施するとともに地域の中に子育て支援体制をつくることが課題となっています。
     
  •  ひとり親家庭の多くは、就労・養育・家事等をひとりで担うため、日常生活全般にわたって、負担が重く多くの課題を抱えています。このため、生活安定と自立支援のための施策拡充が課題となっています。
     
  •  障害のある子どもの重度化を防ぎ、発達を促進するため、早期療育の拡充と利用しやすい施設の整備が求められています。また、障害児の保護者の就労支援に向けて、障害児保育の拡充も課題となっています。
     
  •  子どもにとって地域は、生きる力を学ぶ場であり、その健全育成のために最善の環境が用意されなければなりません。
     
     しかし、限られた空間、時間、仲間のもとで創造性に富んだ集団遊びが影をひそめ、「遊びを知らない」「遊べない」子が増えているのが現状です。
    このようなことから、子どもの心と体の健やかな育ちを援助するために、児童館を拠点として様々な遊びや文化的活動が工夫されて子どもたちに提供されることが必要です。
     
  •  子育ては地域の課題でもあり、子どもの体や運動機能、情緒の発達を援助するとともに、子育ての仲間づくりの場を確保するなど、子育て家庭に対する支援の拡充が必要となっています。
    また、共働き家庭、ひとり親家庭の増加による放課後児童の保育需要はますます高まるものと思われることから、1小学校区に1学童保育所を基本としつつ、多様なニーズに対して柔軟に対応していくことが、今後の課題となっています。
     

第二次基本計画の「主な事業」の達成状況
事業名 事業概要 達成状況 第三次計画での扱い
向原保育園の建替 老朽化した施設を建替え、地域保育支援センターを併設 未着手 中止
学童保育所の整備 児童館との併設により第一次生活圏域に整備
〔1.第五クラブ、2.第七・九クラブ、3.第四クラブ〕
1.達成
2.未着手
3.未着手
継続
やまとあけぼの学園の整備 障害児保育を充実するためのホールと相談室の整備 未着手 継続
 

基本目標

  1. 子育てに魅力や喜びを感じ、安心して産み育てることができるとともに、子どもが健やかに成長できるような環境整備に努めます。
     
  2. 保育園は、ニーズに応じた多様な保育サービスに努めるほか、地域に開かれた保育園として、子育て家庭の支援に努めます。
     
  3. 子育て中の親の孤立化を防ぎ、心身の負担を軽減するため、子育てに関する総合相談や在宅サービスを実施するとともに、児童虐待問題等に対応するための子育てネットワークの整備に努めます。
     
  4. ひとり親家庭の自立促進を図るため、家庭の状況に応じた支援を行います。
     
  5. 障害のある子どもの早期療育・保育の拡充に努めます。
     
  6. 地域における児童の健全育成と子育て家庭支援を図るため、児童館事業の充実に努めます。また、学童保育所においては、留守家庭等の児童の生活環境に配慮した運営の充実に努めます。 

施策の方向

  1. 保育体制の充実
     
     多様化する保育ニーズや待機児問題などに対応するため、保育定員の弾力化や病後児保育の実施等保育内容の充実に努めるとともに、補完施策である家庭福祉員事業等の拡充を図ります。
     
     また、保育園の施設整備や民間保育園への運営支援等良好な保育環境の確保に努めるとともに、地域の子育て家庭への支援として保育園で実施している育児相談・園庭開放の充実に努めます。
     
  2. 子育て支援体制の整備
     
     子育て支援の中核機能を有する子ども家庭支援センターを整備し、子育てに関する総合相談の実施・グループの育成・ボランティア活動の推進を図るとともに、児童虐待等の子育て問題に対応するため関係機関のネットワーク化に努めます。
     
     また、地域の子育て家庭への支援の場として、子育てひろば事業の拡充に努めるとともに、子育てに関する相互援助活動の推進及び一時保育等子ども家庭在宅サービスの拡充に努めます。
     
  3. ひとり親家庭支援の充実
     
     子どもの養育や経済面の問題を抱えるひとり親家庭の自立を促進するため、各種資金の貸付・医療費助成等の充実を国・都に要請するほか、日常生活支援のための相談やホームヘルプサービスの充実に努めます。
     
  4. 障害児の保育・療育の充実
     
     保育園における集団保育が可能な障害児がより適切な保育が受けられるよう、保育内容の充実に努めます。
     
     また、肢体不自由児・知的障害児の通園施設であるやまとあけぼの学園の施設整備に努めるとともに、在園児の療育内容の充実及び在園児以外の乳幼児に対する療育支援の拡充を図ります。
     
  5. 児童館活動・学童保育の充実
     
     児童館は、地域の子どもたちの健やかな育ちを援助するため、すべての児童が自由に利用できる環境の整備に努めるとともに、乳幼児親子を対象とした子育て支援活動の充実を図ります。また、地域住民・団体との連携を図り、児童健全育成の拠点としての場を確保するため、施設整備に努めます。
     
     学童保育所は、放課後留守家庭等の児童にとって生活の場であり、保護者が安心して働ける生活支援の場でもあることを踏まえて、安全・衛生の確保や健康管理に配慮し、異年齢集団の中で仲間づくりや社会性を養い、児童の自立の促進を図るよう努めるとともに1小学校区に1学童保育所を基本としつつ柔軟な運営に努めます。
     
     また、保護者との連携を密にするとともに、同じ子育ての条件を持つ保護者同士の仲間づくりを行う場としての提供を行うなど子育て支援にも応えるよう努めます。 

施策の体系

 児童福祉の推進

保育体制の充実
  保育内容の充実
  保育園の施設整備
  民間保育園への運営支援
  保育園における地域支援の充実

子育て支援体制の整備
  子ども家庭支援センターの整備
  子育てネットワークの整備
  子育てひろばの拡充
  子ども家庭在宅サービスの拡充

ひとり親家庭支援の充実
  自立促進のための各種支援
  生活相談やホームヘルプサービスの充実

障害児の保育・療育の充実
  障害児保育の充実
  障害児療育の充実
  やまとあけぼの学園の施設整備

児童館活動・学童保育の充実
  児童館活動の充実
  学童保育の充実
  児童館・学童保育所の整備 

主な事業(児童福祉の推進)

事業名 事業概要 前期
(平成15年度~19年度)
後期
(平成20年度~24年度)
子育てひろばの整備 子育て家庭を支援するための子育てひろばを整備 整備(1か所) 整備(1か所)
学童保育所の改築 プレハブ造りの施設を改築 設計・改築(3か所)  
認証保育所事業の導入 多様化する保育ニーズに対応した認証保育事業を開始 整備  
子ども家庭支援センターの整備 子育て支援の拠点施設として支援センターを整備 整備 整備