現状と課題

  •  21世紀の活力あるまちづくりを支えていく児童・青少年がたくましく心豊かに成長することは、市民すべての願いです。
     
     しかし、今日の児童・青少年は、凶悪事件や薬物の乱用、いじめ・校内暴力、性をめぐる問題など憂慮すべき状況に直面しています。
     
     これら非行現象の背景としては、価値観の多様化などによる自分本位や無責任の風潮、社会全般の規範意識(モラル)の低下、家庭や地域社会における教育力の低下などが大きな要因にあげられています。児童・青少年を取り巻く環境の改善は、家庭、学校、地域社会のすべての市民が自らのこととしてとらえ、考えていかなければならない重要な課題となっています。 

    ■児童虐待に関する相談処理件数の推移■
    児童虐待に関する相談処理件数の推移 
    注) 件数は、新規受理件数
    資料:小平児童相談所

     
  •  基本的な生活習慣や倫理観、自制心、自立心など基礎的な資質や能力の育成といった、すべての教育の出発点である家庭教育力の低下が、都市化や核家族化によって進行しており、その社会的支援が求められています。
     
  •  有害雑誌・ビデオ等が原因で起こるわいせつ・残虐行為、非行などに加え、最近では、テレホンクラブ、ツーショットダイヤルなどによる少年少女の性的被害やインターネット普及に伴う児童・青少年の有害情報へのアクセスが大きな問題となっており、これら有害環境の浄化が求められています。
     
     また、いじめや体罰、さらに子どもに対する親の虐待事件の増加など児童・青少年に対する人権侵害についても、憂慮すべき状況にあります。
     
  •  完全学校週5日制を踏まえ、小・中学生の学校外活動の充実が早急な課題となっています。また、地域社会との接触が希薄になりがちな児童・青少年が積極的に社会参加をしていけるような健全育成対策の必要性が高まっています。
     
     このため、今日、児童・青少年がおかれている現状と課題を的確にとらえ、青少年問題協議会や各青少年対策地区委員会、学校・家庭・地域や関係機関が連携し、すべての市民が一体となって児童・青少年の健全育成を進めていく必要があります。 

第二次基本計画の「主な事業」の達成状況
事業名 事業概要 達成状況 第三次計画での扱い
児童館の整備 第一次生活圏域に児童館・老人福祉館・集会施設を複合したコミュニティ施設を整備
〔1.南街・上北台・桜が丘・向原地区、2.芋窪・蔵敷地区、3.狭山・清水地区〕
1.達成
2.未着手
3.未着手
継続
街区公園・こども広場の整備 子供の遊び場を第一次生活圏域に整備
〔1.街区公園、2.こども広場〕
1.未着手
2.着手
継続
青少年宿泊施設の確保 農山村に宿泊機能をもった施設を確保(校外学習施設と併用) 未着手 中止
  

基本目標

  1. 青少年団体をはじめとする幅広い分野の団体・機関が連携し、児童・青少年健全育成の一層の充実・活性化を図ります。また、地域全体で青少年の体験活動の場や機会などが持てるよう体制の整備に努めます。
     
  2. 地域が一体となって、児童・青少年の不良行為を誘発、助長しやすい社会環境の浄化を進めます。
    また、関係機関と連携し、いじめや児童虐待などのない明るい地域社会づくりをめざします。
     
  3. 家庭が、次代を担う児童・青少年にとって安らぎが得られ楽しい場となるよう、その支援に努めます。
     
  4. 児童・青少年が地域で、遊びやスポーツを通じて健やかに育っていけるよう、その活動の場の整備に努めます。
     

施策の方向

  1. 家庭教育の支援
     
     
    家庭における養育機能を高めるため、家庭教育に関する学習活動を成人教育の一環として明確に位置づけ、働く父親をも対象にするなど多様な学習機会を提供していきます。
     
     また、子ども家庭支援センターにおける育児不安などに関する相談・指導を推進していきます。あわせて、専門員による電話相談をも含めた家庭教育に関する相談体制の強化を東京都など関係機関に要望していきます。
     
     さらに、子育ての楽しさや家庭における「しつけ」などの情報の提供・啓発を推進し、家庭教育の支援のための環境整備を図ります。
     
  2. 育成環境の整備
     
     
    いじめや体罰など児童・青少年の人権侵害に適切に対処できるよう、人権擁護機関による調査処理や人権相談の強化・充実を国・都に対し要望していきます。
     
     また、児童・青少年を取り巻く有害環境浄化の取り組みは、地域において相当の成果をあげているものの、新たな課題の発現もみられます。このため、一層、幅広く市民の協力を得ながら、地域をあげて関係業界に対する自主規制の要請など環境浄化を推進します。同時に、青少年問題協議会や青少年対策地区委員会、PTAなど児童・青少年の健全育成を図るための組織・団体活動への支援に努めます。
     
  3. 育成施設の整備
     
     
    青少年指導者の育成や児童・青少年団体活動を促進するため、社会教育関係施設や小・中学校など市の既存施設の有効活用を図っていきます。
     
     また、児童・青少年の健全な遊びを確保するため、児童館やこども広場を整備するとともに、児童・青少年が各種スポーツ・レクリエーション活動に親しめるよう、身近な施設整備に努めます。
     
  4. 活動の充実と社会参加の促進
     
     
    青少年対策地区委員会や子ども会など児童・青少年団体との連携を図り、健全育成事業に努めます。あわせて、完全学校週5日制の実施を踏まえて地域スポーツクラブの育成など児童・生徒の活動の場や機会を拡充するよう諸条件の整備を進めます。
     
     また、児童館においては、児童・青少年がいつでも自由に利用できる魅力ある環境づくりに努めます。特に中高生の自主性を尊重し、社会性を育むことを重視して自立的な活動が行えるよう支援します。
     
     さらに、青少年の健全育成の観点から青少年の社会参加を促進するため、福祉団体やNPO(民間非営利活動団体)、学校などを通じたボランティア活動の活性化を図ります。同時に、地域間交流や世代間交流、障害児との交流、国際交流など地域や国内外の様々な人々との交流を通して、青少年の希薄化する人間関係の回復に努めます。

施策の体系

 児童・青少年の健全育成

家庭教育の支援
  多様な学習機会の提供
  相談体制の充実
  普及・啓発の推進

育成環境の整備
  人権擁護の確立
  環境浄化対策の促進
  健全育成組織・団体の充実

育成施設の整備
  児童館の整備
  こども広場の整備
  スポーツ・レクリエーション活動の場の整備

活動の充実と社会参加の促進
  児童館活動の拡充と健全育成事業の推進
  地域スポーツの振興
  青少年交流活動の推進
  ボランティア活動の普及
 

主な事業(児童・青少年の健全育成)

事業名 事業概要 前期
(平成15年度~19年度)
後期
(平成20年度~24年度)
児童館の整備 市北部地域に児童館・老人福祉館・集会施設を複合したコミュニティ施設を整備   整備(1か所)