第2編 第1章 第2節 生涯学習の推進
現状と課題
- 科学技術の高度化、情報化の発展、国際化の急速な進展、週休2日制の普及、平均寿命の伸長などによる自由時間の拡大、あるいは、価値観の多様化など、個人を取り巻く社会状況が大きく変わりつつあります。
この変化する社会に対応できる新しい知識や技術の修得、また、心の豊かさや生きがいを得るための学習意欲の増大に応えるため、「人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される」ような生涯学習社会を構築していくことが求められています。このため、本市では、平成9年3月に「生涯学習推進計画」を策定し、生涯学習に関する施策の方向性を定めるとともに体系化を図っています。
- 生涯学習社会を構築していくためには、学校教育とともに社会教育、文化、スポーツ等それぞれの分野の振興を図ることが重要です。
そのうち、社会教育においては、多様で弾力的な学習形態という特色を踏まえて、環境問題、少子高齢化問題、家庭教育、情報化の進展や完全学校週5日制の実施に伴う児童・生徒への対応など今日的課題への取り組みが求められています。また、あわせて、市民の学習拠点となる社会教育施設の整備や情報化に対応できるための高機能化などが求められています。
- 近年、パソコンなどの情報機器やインターネット、衛星放送技術などの普及が急速に進んでおり、いつでも、どこでも、誰でもが生涯学習に取り組めるよう、情報・コミュニケーション技術の積極的な活用が求められています。
しかし、生涯学習の情報化を図るにあたっては、学習機会、学習施設、指導者に関する情報の収集・提供の整備、学習者が情報技術を身につける方策など問題も多く、公民館や生涯教育関連施設の情報拠点化、あるいは、それらのネットワーク化をどう図っていくのかともあわせて、解決すべき課題が多くあります。
- 公民館は、身近な日常生活圏における社会教育活動の中心的な施設として重要な役割を果たしており、現在、5館の公民館で学習活動を展開しています。
今後は、地域づくり・まちづくりのための学習、家庭教育学習など生涯学習の機会の提供の中心的施設としての役割が期待されています。
- 図書館は、身近にあって、市民の学習に必要な資料情報を収集・整理し、提供する役割を果たしている施設です。
現在、中央図書館と桜が丘地区図書館の2館体制で運営しており、さらに、地区図書館1館の開館が予定されています。
今後は、急速に発展・普及しつつあるIT(情報通信技術)を積極的に活用し、地域の情報拠点としての機能を強化することにより、図書館活動の一層の充実を図っていく必要があります。
■図書館の蔵書数・利用者数の推移■
| 事業名 | 事業概要 | 達成状況 | 第三次計画での扱い |
|---|---|---|---|
| 生涯学習計画の策定 | 市民の学習活動を支援するための総合的な計画の策定 | 達成 | - |
| 生涯学習センターの建設 | 中央公民館を建替え、教育センター等を併設した生涯学習の推進拠点施設を建設 | 未着手 | 継続 |
| 地区公民館の整備 | 生涯学習の中心的施設として第二次生活圏域に整備 | 未着手 | 継続 |
| 地区図書館の整備 | 生涯学習の中心的施設として第二次生活圏域に整備 | 着手 | 継続 |
基本目標
- 「いつでも、どこでも、誰でも」が学習できる環境を整備し、市民の自主的学習活動を支える生涯学習社会の実現をめざします。
- 本格的な情報化社会の到来とともに、一人ひとりの学習者がその可能性を飛躍的に拡大できるよう、生涯学習の分野における情報化を積極的に進めます。
- ライフステージごとのニーズに応じた主体的な学習の機会づくりに努めます。また、公民館を学習機会提供の核として位置づけます。
- 「必要な時に、必要な資料を、必要な人へ」提供できるよう、情報・コミュニケーション技術を最大限活用するとともに、市民と協働した図書館運営をめざします。
施策の方向
- 推進体制の整備
生涯学習推進計画(生き生き学びあうまち東大和)にもとづき、市民の意見を取り入れながら生涯学習の振興をめざします。
また、自主的な活動を進めている社会教育団体との連携、協力を図り、その支援に努めます。
さらに、生涯学習リーダーの養成とそれに伴う各種活動の広がりを通して、ヒューマンネットワークの構築を図ります。
- 学習施設の整備
生涯学習を振興していく拠点として各種学習情報の提供や学習相談、さらには、市民の学習ニーズの把握や学習プログラムなどの開発などをも視野に入れた生涯学習センターの整備について検討を進めます。また、公民館、図書館などの学習関連施設の整備、充実を図っていきます。
- 情報化の推進
地理的・時間的制約を超えた多様で豊富な学習機会を提供することにより、生涯学習の新たな可能性の展開をめざします。このため、情報・コミュニケーション技術の積極的な導入、活用を図ります。また、情報化を推進するための人材の育成や情報リテラシーの普及に努めます。
さらに、公民館、図書館、博物館、体育館、市民会館等を情報ネットワークで結び、それぞれの施設で実施される文化・スポーツ事業をも含んだ生涯学習に関する各種情報を市民が得られるよう、各施設との連携を図っていきます。
- 公民館活動の充実
市民の学習要望に応えるとともに、市民相互のふれあいの場を提供するため、青少年、成人、高齢者など幅広い世代の市民を対象とした学習機会の提供に努めます。あわせて、女性、障害者、在住外国人など様々な市民の抱える課題を解消できるよう、学習内容の充実に努めます。
また、市民の自主的学習活動を支援していくため、学習グループや各種団体に対し、学習情報の提供や相談・援助を充実していきます。
さらに、情報収集機能を充実するなど情報提供の中心的な役割を高めていきます。
- 図書館活動の充実
生涯学習社会の進展に伴い、ますます多様化、高度化する市民の学習要求に対応するため、資料の充実を図ります。
また、紙媒体を中心とする資料に加え、CD‐ROM・DVDなどのデジタル資料の収集、インターネットや通信衛星を介した電子資料・情報の提供を積極的に進めます。あわせて、インターネットを活用した資料検索やレファレンスサービスなどにより、利用者の利便性を高めます。
また、小・中学校とのインターネットの接続により、児童・生徒の図書館利用の促進を図ります。
さらに、ボランティアなど市民と協働した図書館運営により、図書館サービスの一層の充実をめざします。
施策の体系
生涯学習の推進
推進体制の整備
生涯学習推進計画による生涯学習の推進
社会教育団体活動の充実
生涯学習リーダーの養成
ヒューマンネットワークの構築学習施設の整備
生涯学習センターの整備
学習関連施設の整備情報化の推進
生涯学習関連施設間のネットワークの確立
多様な学習情報の提供
情報リテラシーの普及
人材の育成
生涯学習情報提供センター機能の充実公民館活動の充実
学習講座の充実
自主的学習への援助図書館活動の充実
資料の充実
サービス活動の充実
市民団体との協働による図書館業務の充実
関係機関等との連携強化
主な事業(生涯学習の推進)
| 事業名 | 事業概要 | 前期 (平成15年度~19年度) |
後期 (平成20年度~24年度) |
|---|---|---|---|
| 生涯学習センターの建設 | 中央公民館を建替え、教育センター等を併設した生涯学習の推進拠点施設を建設 | 設計 | 建設 |
| 図書館蔵書検索システムの導入 | インターネットを活用した蔵書検索システムを導入 | システムの導入 | |
| (仮称)清原図書館の整備 | 都営東京街道団地内に開館する地区図書館の図書を購入 | 図書購入 |
登録日: 2004年12月26日 / 更新日: 2007年4月3日


